boupopon

なんでもメモする場所

クォン・ナミ『ひとりだから楽しい仕事 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活』

ひとりだから楽しい仕事 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活(クォン・ナミ、藤田麗子訳、平凡社2023. Kwon Nam-hee. 흔자여서 좋은 직업. 2021

 

ひとりだから楽しい仕事: 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活 | クォン・ナミ, 藤田 麗子 |本 | 通販 | Amazon

 

最近、二つの国の文化を行き来する人を描いた本が好き。

 

そういえば、私が訳した『魔女の宅急便』の作者・角野栄子も、中高生のとき大好きだった『悲しみよこんにちは』を書いたフランソワーズ・サガンも母と同じ 1935 年生まれだ。それを知ってから、日本植民地時代がなければ、母も学校に通って原稿用紙に作文を書いたりしていただろうにと切なくなった。

 

そんななか、柳美里は福島に移住する。放射能汚染で多くの住民が去った町へ。そこからはとても明るく見えた。講演会を開き、地域に奉仕して、いきいきと暮らしているようだった。借金は多いものの、ブックカフェをオープンし、小劇場を企画。柳美里さん、順調そうだな、これからもうまくいくといいなと思った。

 

ソウルの風景を想像するのが楽しい。娘の靜河はなぜ漢字表記なんだろう?