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なんでもメモする場所

山本文緒『プラナリア』

山本文緒プラナリア文藝春秋、2000

 

その週末、豹介が自分の母親の誕生日(!)だからと実家に帰って行ったので、私は久しぶりに女友達と街に出た。


こういう彼氏の話、友達からたまに聞く。

 

憎んでいるということは、愛してもいるということだ。私はひどい台詞を浴びせかけながらも、母親にこうしてよく手土産を買って帰るし、気が向けば料理だって掃除だって母の代わりにやることがある。


こういう母娘関係の友達よくいる。

 

男に生まれたばかりに、仕事先でも家庭でも強者であることを要求される。小さい方のケーキでいいと言うわけにはいかないのだ。
朝丘君と私は大きいケーキを相手に押しつけあっている卑屈な子供だ。

 

1999〜2000年に発表された短編だからか、何気なく出てくるシーンで女性が彼氏とのセックスを拒否したいけど我慢していたり、セクハラされていたり、読むのが辛いところがある…。