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なんでもメモする場所

村田沙耶香『コンビニ人間』

村田沙耶香コンビニ人間文藝春秋、2016

 

自分が働いているのに、その職業を差別している人も、ちらほらいる。

 

何かを見下している人は、特に目の形が面白くなる。そこに、反論に対する怯えや警戒、もしくは、反発してくるなら受けてたってやるぞという好戦的な光が宿っている場合もあれば、無意識に見下しているときは、優越感の混ざった恍惚とした快楽でできた液体に目玉が浸り、膜が張っている場合もある。

 

主人公ほど変わった人でなくとも、ちゃんとした人間に見えるように言動に気をつかうということはあるよね。