ミュリエル・バルベリ『京都に咲く一輪の薔薇』
ミュリエル・バルベリ『京都に咲く一輪の薔薇』永田千奈訳、早川書房、2022
- 理想化されすぎた京都というかんじがする。
- サヨコの英語が日本人らしくない。 "Today very busy." "Paul san in Tokyo today." とか、カタコトなのを表したいのだと思うけど、be 動詞が抜けるのが不自然。
- 章の間の挿話、たまに中国の話が入るのはなぜなのか?
- ケイスケの家族の悲劇について。1975年に死人が出るほどの地震なんてなさそうだけどな…。
- ノブの葬儀で、ケイスケは墓の前で泣き崩れたとあるけど、日本の葬儀では墓には行かないのでは?
- 「日本人は桜より梅が好きなんですよ」という台詞があったけどそうか? 食べものとしてなら正しいかもしれないけど。
- 出っ歯でメガネの日本人、2020年代でも登場するとは思わなかった。
- 「世の中は地獄の上の花見かな」という小林一茶の俳句はいいな。
全体として日本のリサーチが足りてないような…。つまらなくはなかった!