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桜林直子『世界は夢組と叶え組でできている』

世界は夢組と叶え組でできている(桜林直子、ダイヤモンド社2020

 

そうやって「子供がどうしたいのか言う」のと「親が関心をもって見る」をくり返していたら、結果的に「欲を言語化する」習慣になっていた。「こうしたい」という欲にフタをしないですんだので、あーちんは今も自分は何が好きなのかよく知っているのだと思う。

 

「自分のサイズを知る」というのは、変えられない環境や「ほっといたらこうなってしまう」という性格や「こうしたい」という希望を洗い出して、自分だけのでこぼこを把握することだ。

 

「自分の持ち物を知る」というのは、自分にもできることを並べることだ。「こうなりたい」という願望は一切入れず、現時点でもっているものを洗い出す。

 

観察していると、「夢中になれる人」にも異なるタイプがいることがわかってきた。それは、コンテンツに夢中になる「オタクタイプ」と、仲間に夢中になる「ヤンキータイプ」のふたつだ。

 

夢中になるタイプのちがう者同士は組むといい。どちらでもない人は、チームをまとめて全体を見ることができる。

 

つらいとわかっていながらなぜその仕事を選んだのか、他にいくらでもあるだろうと今なら思うけど、当時は、仕事はつらいのが当たり前で、イヤなことをするからお金をもらえるのだと思い込んでいたのだった。

 

その「なんかちがう」は正しかったと今でも思う。怖い社会もつらい仕事も「なんかちがう」で正解だ。

 

好奇心や、怒りや、よろこびなどあらゆる感情にフタをすると、その抑圧から知らないうちにガマンするクセがつく。その結果「何が好きかわからない」「やりたいことがない」「イヤなことをされても怒れない」につながるのではないかと思っている。

 

わたしは、「自分の仕事に自信がないと、バランスが悪い仕事を依頼してくる人が寄ってきて(仕事を安く依頼してくる、言う通りにさせようと操作してくるなど)、それを受け入れてしまうとさらに自信がなくなると言うスパイラルに陥ってしまうから良くない。自信がなくても、とにかく敬意をもてる人の仕事だけを受けるようにしたら、その人たちのためにいい仕事をしようと努力するし、誇りを持てるようになると思う」と言ったらしい。