イ・スラ『日刊イ・スラ 私たちのあいだの話』
日刊イ・スラ 私たちのあいだの話(イ・スラ、原田里美/宮里綾羽訳、朝日出版社、2021)
今まで「唯一無二」の「唯」は「ある」という意味の「有」だと思っていたが、
漢字は日常的に使っているのかな?
「うん、でも小学生のとき、なんとなくルフィとピカチュウを並べて描いてみたくなったんだよ」
それらは私を描いた絵ではあったけれど、どれも少しずつ描き手自信に似ていた。
胴が長い人は、私の胴を実際よりも長く描き、唇が厚い人は、私の小さな唇を実際よりももっと暑く描いていた。鼻の高い人が描いた私の鼻は実際よりも高く、眉間の狭い人が描いた私の眉間は実際よりも狭かった。
産婦人科の検診代は悪名高い。足を大きく広げて股を丸見えにする構造だから、座るたびに気まずさを感じる。こんな姿勢で対面するのはこの世に一人だけで十分だから、この産婦人科の先生を私の主治医にしよう、と心に決めた。
皮下埋め込み型避妊器具って日本でも合法なのかな。
みんなが少しずつ本音に背を向けた結果、食事は順調だった。正確には、女たちが我慢しているおかげで事なきを得ていた。
日本と同じ。
同じ時代に生まれた多くの女性たちと同様に、私の二人の祖母の名前も「子(ジャ)」で終わる。一九四五年に生まれたヒャンジャさんと、一九四八年に生まれたチョンジャさん。
やっぱり日韓併合と関係ありますかね…。
「日記を毎日お書きになれば、御守りも必要ない星回りです」
私もそれだと信じることにする。
韓国の日常を知りたくて読んだ。